「李信(りしん)の生涯:『キングダム』と史実を比較!挑戦し続けた英雄」

李信将軍のイメージ画像 中国春秋戦国時代から学ぶ

第1章:『キングダム』の主人公・李信とは?

李信引用画像:引用元:原泰久「キングダム」10巻(集英社)より
引用元:原泰久「キングダム」10巻(集英社)
※takenokoの独断偏見の能力図

「天下の大将軍になる!」

この言葉を胸に戦い続ける『キングダム』の主人公・李信(りしん)。 戦場で見せる猛果敢な姿、仲間とともに成長していく過程は、読者に大きな感動を与えてくれます。自身の夢や仲間を想う気持ちに、手に汗握り、ひたすら「頑張れ!」と応援してしまいます。

しかし、史実の中の李信もまた、秦の歴史に名を刻む実在の将軍です。

この記事では、『キングダム』の李信の魅力と史実での姿を掘り下げながら、挑戦し続けた彼の人生を紐解いていきます。

※この記事を書いている時点では『キングダム』(集英社)は74巻まで進んでいます。当ブログの『史実の李信将軍』のパートでは、キングダムでの今後のネタバレ的な部分が出て来るかもしれません。私もこの記事を制作するまで、李信の生涯についてほとんど知らず、それ故にキングダムでは毎回手に汗握る感動と衝撃がありました。ですので、これからもキングダムを存分に楽しみたい方は、『史実での李信』の考察部分は飛ばして読んでいただけると幸いです。

第2章:キングダムにおける李信の魅力と成長

『キングダム』の物語は、主人公・李信の成長物語でもあります。 彼はこれから天下の大将軍を目指すという限りない夢を抱き、数々の戦場を駆け抜けていきます。李信を語る上でのポイントは次の3つです。

無鉄砲な勇気と戦場での躍動

李信の最大の武器は、恐れ知らずの「勇気」。

特に初陣となった蛇甘平原陣では、その勇敢さが光ります。信の強さとキングダムの世界観に驚愕しました⚔️🔥

仲間との絆――飛信隊の誕生

李信の魅力は、その「仲間を引きつける力」ですね。 彼はただ勇敢なだけではなく、仲間を信じ、共に勝ち抜くリーダーとしての素質を徐々に開花させていきます。

中でも印象的なのは「飛信隊」の結成です。
最初は素人集団の集まりだった飛信隊。次第に強い絆で結ばれていきます。

  • 河了貂(かりょうてん):軍師として李信を支える頭脳派。
  • 羌瘣(きょうかい):最強の剣士として飛信隊にふさわしい頼もしい仲間。
  • 尾平(びへい)達:李信が育った村の仲間。普通の農民も李信とともに成長していく。

飛信隊は「軍」ではなく、家族のような絆で結ばれた集団です。李信の人柄が、仲間を引き寄せ、共に成長していく原動力となっています。

王騎将軍から受け継がれる意志

王騎将軍:引用画像:原泰久「キングダム」10巻(集英社)より
引用元:原泰久「キングダム」10巻(集英社)

李信にとって最も重要な人物の一人が、キングダムの中での王騎将軍です。戦場の豪傑である王騎を目の当たりにして、李信の「天下の大将軍になる」という夢が決定づけられました。

王騎が李信に残した「背中」と「言葉」は、彼が将軍へ道を歩み続ける大きな支えとなっている。

🔷王騎将軍について詳しい記事はこちら👉️『秦の六大将軍・王騎:伝説と考察』🔷

第3章:史実の李信――栄光と挫折の将軍

李信将軍:引用元:横山光輝「史記」第8巻(小学館)より
引用元:横山光輝「史記」第8巻(小学館)

『キングダム』では、勇敢で成長し続ける主人公として描かれる李信。史実の李信を知ることで、物語の李信とはまた違った魅力が見えてきます。

李信は実在した将軍 ~真の将軍としての姿

史実における李信(りしん)は、キングダムと同じく秦王・嬴政(始皇帝)に仕えた将軍です。彼の名前が歴史書『史記』に登場するのは、紀元前3世紀頃の戦国末期。 当時の秦は、中華統一に向けて様々な戦いを繰り広げていた。

李信は若くして武功を挙げ、秦軍で頭角を現します。特に語られるのは、楚(そ)との戦いです。この戦いは、李信の軍事キャリアにおける大きなターニングポイントとなりました。

史実での大敗――楚との戦い

李信が史実で最も有名なのは、楚国との戦いにおける「大敗」です。

当時、李信はまだ若く、無謀とも言える自信を持っていました。 しかし、楚国の名将・項燕(こうえん)に大敗北を喫します。この戦いの背景には、李信の過信や経験不足があったとも言われています。その後、秦は更なる戦略を練り直し、老将・王翦(おうせん)が楚を攻略しました。

挫折から立ち上がった李信

✅️楚での『大敗』は、李信にとって大きな挫折でしたが、彼はその後も将軍として秦に仕え続けます。 史実の記録は多く残されていませんが、秦の中華統一の過程で、李信が将軍として重要な役割を果たしたことは間違いありません。
✅️その後、始皇帝の中華統一のクライマックスには、蒙恬(もうてん)・王賁(おうほん)と共に、燕国・斉国攻めで大きな活躍をします⚔️🔥

第四章:李信の魅力――キングダムと史実、どちらも楽しむ

李信という人物を『キングダム』と史実の両方から見てきましたが、その姿は時代を超えて私たちに様々な魅力や教訓を与えてくれています!

物語としての李信――成長する主人公の魅力

『キングダム』における李信は、私たちが共感し、応援したくなる「成長するヒーロー」です。

  • 無鉄砲ながらも前に進む姿勢。
  • 仲間を大切に、共に戦い勝ち抜くリーダーシップ。
  • 王騎将軍の教えを胸に、天下の大将軍を目指すひたむきさ。

いま現在も続いている物語では、夢を追う力と圧倒的な勇気を持ったヒーロー像と、成長途中の「人間の強さと弱さ」が描かれており、物凄く感情移入してしまいます。正に『これぞヒーロー!!』ですね⚔️🔥(

史実としての李信――失敗から立ち上がるリアルな姿

楚での『大敗』では、数多くの兵に加え優秀な将も多く失いました。この原因は、李信の過信と経験の浅さでした。歴戦の将”王翦将軍”は楚を破るのに60万の兵が必要と言い、李信は20万と言いました。戦う前の将軍の判断がいかに戦の勝敗を分けるかが、この話からよくわかります。

しかし、この後も李信は戦場に立ち続けました。
そして秦の中華統一まで勝ち続けます。

この姿は、「人は失敗から学び、成長していく」ことを切に教えてくれます。私たちの現実の生活でも、挫折や失敗は避けられません。立ち上がることができれば、次へ道が開ける――李信の生き様は、「不屈の精神」の象徴です。

キングダムと史実を織り交ぜて楽しむ

『キングダム』はフィクションですが、史実をベースにしつつ非常に丁寧に壮大な物語が描かれています。

  • 物語の中の李信:仲間と共に夢の大将軍を目指す成長物語のヒーロー
  • 史実の李信:失敗を乗り越え、不屈の精神で成長し続けた将軍

この2つの側面を知ることで物語の奥行きが増し、さらに李信という人物を通して、500年に渡る春秋戦国時代のクライマックスを、より楽しむことが出来るかもしれません。

まとめ:李信から学ぶ「挑戦し続ける力」

李信という人物は、物語でも史実でも「挑戦し続けることの大切さ・美しさ」を教えてくれます。

  • 夢に向かって進む姿勢。
  • 仲間とともに困難にも立ち向かう力。
  • 失敗しても再び立ち上がる心。

史実の李信将軍は、中華統一という大事業に大きく貢献した人物でしたが、『キングダム』の李信は今後どのような壁にぶち当たりながら、それでも前へ進んでいくのでしょうか?!キングダムファンの1人として楽しみが止まりません。まだまだ先が長そうなのが嬉しくて幸せです😁✨️


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