次男と坂道へサイクリング
夏休みも間近になってきて、2人の子どもは元気いっぱいです。
昨日は公営のプールで泳ぎの練習と全力スライダー。からの爆睡。
最近、2人で自転車遊びができるようになってきた。とても楽しいらしい。
特に次男は、自転車の魅力に取りつかれ毎日練習している。(自分の昔を見ているようだ。)
自転車は、スリルの乗り物だと思う。
今まで距離的に行けなかった場所へ一気に行くことが出来る。
走るのと比較にならないスピードで走れる。
顔に当たる風が気持ちいい!
自分で運転できるが、ほぼジェットコースター。
今日は、暑くなる時間を避けて、近くの坂道までミニサイクリングに行くことにした。
長男は、一昨日からハマっているNintendo switchでの水族館作りで忙しく留守番となった。
坂道で事故発生
坂道がある道路までは、約1キロ。
子どもたちと初めて自転車で行った時は、坂道を登り切るまで30分くらいかかった。
今日は、途中で自転車を押しながら10分くらいで登れた。
次男成長したな!とここまでは思っていたのだが・・・
次男は最近の自転車練習で自信を付けていた。
そして、わたしには油断があった。
「ブレーキかけながら下るんだよ!」
その瞬間には、次男はペダルを数回転させていた。
坂道で自転車を漕ぐと、たとえ緩やかな下り坂でも信じられないようなスピードがでる。
次男は驚くべきテクニックでスピードに乗った自転車をコントロールしている。
心のどこかで少し凄いと思った。イヤイヤイヤ。。。
もうブレーキかけてほしい!
思ってからの数秒間ーーーー
自転車は全く減速できず、数十メートル先にはトンネルの壁!!
わたしの50メートルほど先で、自転車と次男が少し宙を舞った。
あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
わたしは声にもならない叫び声を心のなかであげていた
次男の声や、自転車の激突した音は、遠くて聞こえない。
次男の自転車はブレーキが間に合わず、(ブレーキが効かなかったのかもしれない)
真正面からトンネル脇の壁に激突した。
あああああああああああーーーーーーーーーーーー
病院をはしごした一日
今度はわたしが、坂道を全速力で下って次男のもとまで下った。
そして豪快に転んだ。(やっぱりブレーキが効き切らない)
次男は自転車と壁の間で、自転車の下敷きのような状態になっている。
ショックが大きすぎて、泣いてもいない。声も聞こえない。
次男まで駆け寄り、自転車をどけて抱き起こすと、次男は鼻と口から大量に出血していた。
ここで、初めて次男が泣き始めた。
いたいよ!いたいよ!ううううううぅ。。。痛いよ!痛いよ!
意識はあった。
血が大量で歯が見えない。
すぐ病院へ連れて行かないと!!
でも今日は日曜日、迷っている暇はない。
すぐ総合病院へ行こう。
そこから、2台の自転車を乗り捨て、抱っこをして1キロ先の家まで早足で帰る。
次男のTシャツと私の肩には、次男の大量の血が・・・・次男少し我慢してくれーー
すぐ病院へ連れて行くから!!!
総合病院へ電話をすると、途中でスマホの電源が切れる。
(本当に何でこんな時に限って電源がなくなるんだろう。普段は絶対にこんなこと無いのに)
すぐ、妻のスマホを借りて電話をすると、口の中の専門がいないので、休日当番医の歯医者を
紹介された。初めていく歯医者だったが近くにあったので電話をして状況を説明してから、
次男を車に乗せ、すぐに歯医者に向かった。
歯医者さん
休日の医療機関は大混雑ということが多いが、
幸運にも歯医者には他の患者さんがいなかった。
歯医者さんに来て良かったと思った。
とにかく、お医者さんに見てもらえれば、それだけでも助かった気になるものだ。
優しい受付の方と、落ち着いた先生。
その存在だけで、助かったと思った。お医者さんの存在は偉大だ。
痛がる次男だったが、なんとかレントゲンを撮り終えた。
この時点では、まだ私は安心できていなかった。
とにかく永久歯が無事でいてほしい。
次男の下の前歯は、親の歯に生え変わったばかりである。
ここに至るまで、どうしても次男の口の中だけは凝視できていなかった。
ちなみに私は小学3年生の時、上の前歯を折ってしまっている。
友達とチャンバラごっこをしていて、ほうきの柄が見事に前歯に直角にヒットしたらしい。
きれいに斜めに割れた。
その時は大したことと思っていなかったが、大人になるにつれて失ったものの大きさを
じわじわと感じることになりました。
歯は本当に大切な財産なのだ。
歯医者さん:「歯は、少しグラついていますが無事です。ヒビも折れもありません。」
レントゲン写真を見た時、初めて少しホッとした。
転倒から1時間経過していた。
この後は、全身の擦り傷や目に見えない打撲などを見てもらうために総合病院へ。
初めてお世話になる町の歯医者さん、本当にありがとう。
総合病院へ
また、車に乗り込み今度は総合病院へ。
次男は出血が止まり、少し落ち着いたせいで、今度は体の痛みが出始めていた。
当たり前だ。多分スピードは15キロくらい出ていたはずで、コンクリートに衝突したのだから。
でも歯医者さんの反応を見る限り、大事に至ることはなさそうだ。
私は、歯が無事だったことと、お医者さんと接したせいで少し安堵していた。
でも、ここへ来て、次男が壁に当たる瞬間がフラッシュバックしはじめた。
歯医者へ来る前に、一度電話をしていたこともあり、
受付はスムーズに済み早めに案内してもらえた。
ここでは、痛いと言っている腰から足にかけてのレントゲンを撮ってもらった。
その後、怪我をしてから、まだ消毒と洗浄ができていない顔や手足の処置をしてもらった。
ここで初めて、
「お父さんは外で待っていてくださいね。」と看護師さん。
少しホッとして待合室で待つ。
痛ーーーーーい!!
次男の声が響きわたる。
あの傷口を全部洗浄してもらうのだから、大人でも涙が出るだろう。
ごめんね。次男。先生に処置してもらうのが一番良いから。
20分くらいして、次男はガーゼと大きな絆創膏だらけで帰ってきた。
くちびるは、普段の10倍くらい腫れている。
時間の経過と共に腫れてくるものらしい。
その後、先生に呼ばれて診断結果を聞くと、考えられる中では最善の結果だった。
「骨折もないし、頭や首の外傷も無いから取り合えすは大丈夫です。
3週間位で傷は消えると思います。ただ、打撲は翌日のほうが痛くなることも
あるから様子を見てください。」
しばらくは、歯磨きもお風呂も痛くて大変だと思うけど大事に至らなくて
とにかく良かった。
今回、唯一良かったことといえば、しっかりヘルメットを被っていたことだった。
全身に打撲や傷はあったけど、頭だけは無事だった。
これは、完全に僕の責任だった
「パパ、後でさ、ちょっとさー話したいことがあるんだけどさ、、、、」
「なに?どうした?」
「・・自転車、ちょっとトラウマになったかも。少しお休みしようかなーって思う。」
「・・・うん。しばらくお休みしよう。」
今回、次男にこんな思いをさせてしまったのは、どこから見ても明らかに僕の責任だった。
はじめて、心の底から次男に謝った。
でも今、隣でゴロゴロしている次男を見て思う
今、夕方の16時。
次男は私の横でゴロゴロしながらiPadでYouTubeを観ながらクスクス笑っている。
顔と手足にはたくさんのガーゼが貼られているけど。笑っている。
YouTubeは偉大だ。
ただ、息子が隣でゴロゴロしながら笑っていることがこんなにうれしいと
思ったのは初めてだった。
夏の教訓
病院から帰って来て、次男を家におろしてから、車で放置したままの自転車を取りに行った。
次男の自転車は前輪が完全にパンクしていて、泥除けは曲がっていた。
冷や汗が出た。
絶対忘れるなよ!と神様が言っているようだった。
これからも、子どもの意思は尊重していこうと思うが、安全に関しては強く言っていこうと
改めて思った。子どもが自立するまで、それは親の役目だ。
今日の終わりに
ひょんなことから、家族に関するブログを書こうと思っていました。
そして、今日からスタートのつもりでいたのです。
が、、、まさか、こんな記事からスタートすることになるとは思ってもみませんでした。
次男が今YouTubeを笑いながら観ていなければブログ自体書きませんでしたが、
まあ、これも何かの縁と思って、自分自身への戒めも兼ねて書いてみました。
小さなお子さんを育てていらっしゃる方にとっては、ゾッとするような記事になってしまったかも
しれませんが、ごめんなさい。どうか、皆さんはこんな経験をされませんよう願っております。
本当はもっとソフト話題でスタートを切ろうと思っていたのですが、人生何が起こるかわかりません。
次男が、病院からの帰りの車の中で、喉が乾いたというので、大好きなセブン-イレブンによりました。
「好きなものを買っていいよ。」というと、嬉しそうにゼリーとぶどうソーダとストレッチャーズ(のびる人形)を持ってきて、「買って〜」と少し嬉しそうに言いました。
車でストレッチャーズの袋を開けると、
うおーーー、スーパーレアが出た〜〜〜〜〜〜〜!
と叫ぶ次男。
珍しいオモチャがが当たったようです。
その後
「悪い事の後には良いことがあるんだよな〜」
と次男は呟いていました。
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